読書レポート_三谷/No25
- 2019年02月28日
- 三谷 浩之
『がんばらない働き方』 ピョートル・フェリクス・グジバチ 著
著者は元グーグルの人材育成担当だった方で今はご自身で事業をされています。グーグルの前も世界的企業にお勤めになっており、長年多くの成果を上げてきた著者が「働き方」というテーマで人材とのかかわり方、モノの見かた考え方をとてもわかりやすく説明してくれている本です。
この方とは比べるほどでもない私ですが、私の普段考えている働き方やモノの見方にとても近い表現が多くありとても共感が持てました。それと同時にやはり私よりも突っ込んだ本質を見極められており、それらを実際に実現していますので、私自身も学ぶべきことが多くある内容でした。表層の言い回しや考え方は近しいものがあっても、アウトプットした時の成果の大きさでそれらの理解度や徹底度に差が出ます。そんな自分との違いをも見つめられる側面もあった一冊です。
私自身のことを良く知らない方やこの言葉の前後を含めたニュアンスが不明だとそこだけ切り取った場合に表現が悪く聞こえるかもしれませんが私が良く社員に言うワードを敢えてあげます。
「結果に目を向けないでプロセスに目を向けろ」「思うことだけでは不十分、行動を変えなければ結果は変わらない」「むしゃらにがんばるな」「インパクトのでかいことから優先的にやれ」「自分じゃないとできない仕事以外は自分でするな」「どうすれば楽できるかを考えろ」など。
本書で著者も同じようなことを言っています。特に「インパクト」という単語は同じように使われていたので驚きです。とにかく、今我々プラザセレクトグループがやっている仕事の仕方、考え方は元グーグルの人材育成を担当していた方のおっしゃる方向に近いという事実があります。よってアウトプットした時に大きな成果が実現できるように、社内に今進めている風土を熟成していきます。
日本人は特に時間をかけて、がんばるという単語を使い、みんなと一緒のことをやるのが好きです。そうではなく、本質を見極めて、成果が出ることに目を向けて、無駄なことを省き、インパクトの大きいことに力を注ぐことが大切です。その方が個人も楽ですし成果も出やすいはず。そして自分の価値を高めて自分しかできないことを中心に行い、それ以外のことを他人に任せることがチーム全体での成果のインパクトを最大値にできると私はそう思います。ただがむしゃらに「がんばる」のではなく「どのようなプロセスを踏めば成果が出るのか」を議論し、考えられる社員を育てていくことに力を注いでいきます。