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読書レポート_三谷/No8


『これ、いったいどうやったら売れるんですか?』永井孝尚 著

プラザセレクトが創業期から成長できた理由の1つはブランディングに力を入れたこと。これは外部の方たちにも成長の秘訣を聞かれたらそう答えている。私自身がそういうことに興味があり好きだから、結果的にそれが経営の舵取りに直結したのだろう。だからこの手のタイトルの本があれば手に取ってしまう。住宅不動産業界で、「売る」のではなく「買っていただく」を実現しようとしている我々は日々商品開発に時間を費やし、その商品サービスをどのように発信するかを考えている。本書でそのために参考になったことは、「商品開発の真の目的とは商品を作ることではなく、商品を使うお客様を創り出すことである。」とあった。ドラッカーの言う「企業の目的は、顧客の創造である」に通じる。確かに日々商品を作っているのだが、本質はそれを使って顧客創造をしようとしている。改めて思うとその通り。と言うことはやはり買っていただける方を中心に物事全てを考えなくてはいけない。本書を読み進めるとこれについてうまくまとめている1文があった。「商品開発では、主役はお客様であり、商品は脇役なのである」そもそも何を目的にやっているのかを見失わないように商品開発、告知を行わなくてはいけないことを改めて考えさせられた。我々と出会ってよかったと思っていただけるように商品を通して存在価値を高めよう。

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