読書レポート_三村/No26
- 2019年03月31日
- 三村 信二

『「任せ方」の教科書』 出口 治明 著
著者はライフネット生命創業者の方です。部下を持ったら必ず読む。と表紙にも書かれている通り、部下への仕事の任せ方が具体的に書かれています。著書の中に「仕事を抱えてしまう上司」の残念な共通点が書かれていました。まず「人間の能力の能力や使える時間は有限である」ことが分かっていない。自分にも大いに当てはまることですが、分かっているつもりでも自分でやった方が早いなどどうしても手離れが悪くなってしまい、自分の時間が無くなり結果的に部下と接する時間が減ったり部下に仕事を与えられなくなってしまうことがあります。また2つ目も当てはまりますが、部下の仕事が「60点」では納得できない。ということ。ここにも書かれていますが、できている「60点」を評価し、できていない「40点」は見て見ぬことができるくらいにならないといけない。自分も含め常に100点の仕事をしようとすればいつまでたっても仕事は終わりません。私は妙に細かいところがあるので、目的を達する為に不要な部分まで気になり、100点にしようとしてしまうことがあります。でもそれは不必要な作業を押し付けている部分もあります。さらに我慢できず結局自分でやってしまうことも多く、部下に任せられないことで、部下を信頼していない上司になってしまいます。またこれは自分の指示が的確ではないということが大きな要因です。指示が的確でなければ部下はやり方が分かりませんし、レベルが上がらないということになります。著書には的確に指示を出すための4つの条件は期限、優先順位、仕事の背景、要求レベルと書かれています。これを必ず伝えるよう意識しなければ変わらないので、今自分の作業を任せようとしている部下に、これまで書いたことを意識し行動に変えていきます。