次のページの見出し

読書レポート_三谷/No49


『ワークマン式「しない経営」』 土屋哲雄 著

最近よく目にするワークマン。機能的でおしゃれで安いことで作業着の領域を超えて人気だ。その躍進の背景が本書にある。著者は大手商社に勤めた後にワークマンに入社し「エクセル経営」と「しない経営」を導入し会社を成長させた専務取締役。本書の題名にもなっている「しない経営」ではかなり明確な方針がありそれを実行されている。社員のストレスになる事はしない、ワークマンらしくない事はしない、価値を生まない無駄な事はしない、という大項目のもと業務でたくさんのしないことが決められている。とりわけ「がんばる」はしないどころか禁止らしい。それで業績は10期連続最高益を更新中。明確に研ぎ澄ませることの重要性がわかる。そしてその方針が明確で確実に実行されていれば社員も判断の軸がぶれずに働きやすくなるだろう。中途半端さはあらゆるブレを生じさせて結果が出にくくなり働きにくくなると私は思う。本書には「マーケティングの役割は競争しないで勝つ仕組みを作ること」だとある。また「最高のマーケティングは自然に売れる製品だけを作ること。良い製品を作れば顧客管理しなくても売れる」ということだ。我々プラザセレクトグループも創業来の明確な方針として「売るのではなく買っていただく」状態を作ることに集中している。特に住宅不動産業界は気合と根性でノルマをこなして売ってこいの風潮が強い。だが我々はそのやり方を捨てている。良い製品を作って正しく告知することで広くみんなに知ってもらう。それを見た人が欲しいなと感じてもらって買いに来ていただく状態を作る。これを住宅不動産業界で実現するのが方針だ。やはり自分たちの方針を明確にし強みを研ぎすませ、無駄なことをせずに業績にインパクトがあることだけに集中する。それが社員にもお客様にも働きやすく選ばれやすい会社になると私は信じている。異業種ながら参考になる一冊。我々もブレずに自分たちの方針を実現していく。

© 2021 PLAZA SELECT LTD.