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読書レポート_三谷/No35


『肩書「オレ」で生きてい行け!』 唐土新市郎 著

著者は元船井総合研究所の専務。本書にはどのような心構えと行動で仕事をするかという根本的なことを書かれていて、まさしく題名通り会社の看板ではなく自分という人間をどのように成長させ、コンテンツ化し、ブランディングしていくかという「オレ」の力を身につけるための本である。さすが大手のコンサル会社で専務まで上り詰めた人、内容も物事の本質をとてもわかりやすく書いている。綺麗ごとではなくて現実現場でのリアルな内容である。新入社員から社長まで、またビジネスとは関係ない人でも人として成長するために必要な要素にたくさん触れている。終始一貫して著者が言っているのは、人生は経験するためにあるということ。よってなんでもやってみる、感じてみるということが大事だ。全てがその人の血肉となるということだろう。しかもそのスタンスでいれば何事も前向きに挑戦できる。結果はさておき、やってみて経験することが大切だと改めて腑に落ちる。特に経験を無駄にすることに警笛を鳴らしており、その証拠に一流の人はみんなメモ魔であるという。当社でもメモを取ることの重要性を説いている。メモは今起きている出来事、耳に入ることを逃さないという表れである。忘れてしまったらその経験が無駄になるということだ。私も昔はよく書いていた。人の言葉や自分が感じたこと、夢、目標などなんでも紙に書いて文字にしていた。それらはその時にはわからないが自分の中にしっかりと蓄えられている。だんだんサボり癖もつき最近は書くことが減ってきた。便利なツールがあるせいもある。そして思うのは学んだことをメモし、自分の感じたことを記録に残す、そのようなことは大切だとサボっていてよくわかる。確実にメモを多くしている時としていない時で自分に蓄積されていく何かが違うと感じるからだ。これも経験。ちょうど年も変わる節目。もう一度原点に返ろう。

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