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読書レポート_佐藤/No18


『孫子の兵法』を生かす本 二見道夫 著
孫子の兵法とは「戦わずして勝つ」を基本思想とする合理的に勝つための戦略の思想を書かれた著書です。有名な言葉で「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉があります。言葉の通り相手がどういった状況かを知り、且つ自分自身のことを知ることで負けにくいということです。学生時代に野球というスポーツをしていましたが、試合前に相手の選手の弱点や癖を調べたりしていましたが、自分自身についてはあまり深く分析しておらず、自信過剰で苦い経験をした事があります。この著書にあるように一方でも欠けてしまうと勝率は格段に下がってしまうということを過去の経験を振り返ることで、失敗の原因について深く考える事が出来ました。その他にも兵法の中で「守りを固めて待つ」「勝つべきは敵にある」などがあります。「守りを固めて待つ」とは人間はいつか必ず失敗するということから、相手が失敗するまで辛抱強く待って、相手の失敗によって勝利を掴むという意味です。この言葉も先程と同様、よく野球ではホームランやヒットで試合に勝つというより、相手のミスによって試合の流れが良くなり試合に勝つということがよくありました。強靭な守りがあることによって、相手のミスが発生し結果的に試合に勝つということは兵法の「勝つべきは敵にある」という言葉に凄く近いかなと感じました。孫子の兵法は現代でも十分に活用できる内容であり、兵法をどのタイミングで活用するかが重要だと思います。日常の的確なタイミングで他の兵法も活かせるように実践していきます。

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