読書レポート_佐藤/No9
- 2019年12月31日
- 佐藤 拓巳

『社員心得帖』 松下幸之助 著
著者は経営の神様と呼ばれパナソニックを一代で築き上げた経営者です。今回の『社員心得帖』は企業組織の中で生きていく為の心構えについて書かれています。その中で特に印象に残った内容は、「信用される第一歩は」について部分です。本書での例として、上司が人と会うアポイントの予定があったが、都合が悪くなり明日に予定を変更して欲しいという内容を部下に電話で相手に伝えて貰うという例があります。部下は指示通り相手に電話すると思いますが、電話をした後に上司に「先ほどの電話かけておきました。先方さんもそれで結構だということでした」と報告があるのとないのでは大きな違いがあるということです。部下にとっては些細なことですが、報告がなければ上司からすれば忙しい中で電話の結果を気にして仕事をするということになってしまいます。すぐに「問題ありませんでした」と報告することにより、上司も安心できます。日常的なたった1つの例ですが難しい仕事が出来るより、平凡なことを着実に積み重ねて行くことで少しずつ信用に繋がると思います。信用というのは一朝一夕で築けるものではなく、何年という歳月をかけて少しずつ築いていけるものなので、日々の小さなことから相手の立場に立って気持ちを考え、業務に取り組んでいきます。