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読書レポート_大瀧/No51


『「実践」で身につけた本物の教養』著 桜井章一 桜井先生のいう本物の教養とは、何かを知り、体得したものを人と分け合い、人を助けるために使うものである。但し、今の時代の教養というのは自分を飾り、大きく見せ、人に勝つための武器=手段になっている。勝ち組、負け組という言葉があるように社会が二極化され、勝ち組になりたいという欲望、負け組になりたくないという不安から教養ブームが生まれた。教養を持つことで勝ち組になるための武装をするといった具合である。確かにそれは自分が助かることにはなるかもしれないが、不純なものであると桜井先生は説いている。そのような教養は型にはまった人生を送るのであれば問題ないが、逆にいえば選択もできなくなり不自由になっていくということであるが、意外とそのことに気付いていない人も多い。桜井先生のいう教養は知識や情報でなく、感性や感覚で身につけることが大事であるが、この知識偏重主義ですっかり働かなくなりつつある。そういう中で一番大切なものは心の温かさである。心が温かい人間は人と助け合うことも出来るし、関係を築くことも出来る。心の温かい人間であれば自分が望まなくとも真の教養を身に付けることが出来るはずである。本書では教養を実践するために何をすべきかいくつか書かれているが、柔軟性を持つということを実践したい。勉強したり知識を得たりすることで知らずの内に硬さや固定概念につながってしまい、それに固執してしまうと良い結果にはつながることはない。仕事や日常、人とのコミュニケーションなど全てにおいて柔軟性をもってあたっていく。
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