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読書レポート_大瀧/No50


『運を超えた本当の強さ』著 桜井章一

運を超えた本当の強さということで聞き手に将棋の羽生善治氏を迎え、麻雀界と将棋界のそれぞれ超一流通しの対談で非常に興味深い内容であった。勝つことよりも強くなることを目指す、他人の気持ちを入れると固定概念に捉われなくなるなど運・身体・感覚・勝負・生き方と5つの章で体験を交えた2人の対談であったが、中でも1つどこに注力しているかといえば「感覚」だと感じた。当然20年無敗と言われるほどなので経験だけでなく感性・感覚がないと勝負の世界ではやっていけない。感覚といっても視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感もあればそれ以外のものもある。感覚が研ぎ澄まされるということを私も人生の中で何度か経験したことがある。ただし感覚というものは自分のものでなく自然のものであり、自分で自覚できるものではない。感覚によってその変化をとらえる、組みたてるということである。いうのは簡単であるものの実際にそれをするのは難しい。その中でも桜井先生は自然の中にいると感覚は鋭くなると説いている。自然や動物と戯れることで感覚が鋭くなり、それが勝負でも役立ったと。自分も昔、滝に行ったりしていたが確かにその頃は調子が良かった気がするので自然を見たり、自分の手足で触れたりすることを実践して感覚を研ぎ澄ましていく。

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