読書レポート_三村No21
- 2018年10月31日
- 三村 信二

『昨夜のカレー、明日のパン』 木皿泉 著
ギフの家を中心に、なんともほっこりしてとても読みやすかった。生と死をテーマにした悲しい作品なのに、そんな中でも明るさが描かれていて元気をもらえて、悲しいこともあるけど受け止めて楽しく生きていこうと思えるそんな作品。一見おかしなキャラクターたちが信念をもって生きていく姿が立派だった。また、主人公たちの社会に対する見方は共感できる部分が多く、リアルに描かれていた。特に大きなエピソードや事件が起こるでもなく、何気ない平凡な日常が著書の中の1つ1つの言葉や会話からリアルに伝わってきて、色々なことがあるけど些細なことで幸せな気持ちになれると気付かされた。