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読書レポート_三村/No52


『「ない仕事」の作り方』 みうらじゅん 著 「仏像ブーム」や「マイブーム」「ゆるキャラ」の名付け親として知られる著者。本書では、それまで世の中に「なかった仕事」を様々なアイデアの閃き方から印象に残るネーミングのコツ、世の中に広める方法まで解説されている。まず違和感を大事にするということがアイデアの閃めきを生み出している。著者は物産展などにあるご当地マスコットに違和感を覚え「ゆるキャラ」というのが生まれたそう。世の中に当たり前のように存在しているモノやコトをそのままの目線でそのまま受け取ってしまえばこのような閃きは生まれないだろう。当社でも著者のようにクリエイティブではないにしても、様々な方法によって違いが分かる違いに気付ける人になることを目指している。それが今の商品やサービスに活かされうまくいっているのではないかと思う。またネガティブな事をポジティブに変えることも大切。著書で挙げられているのは田舎のバス停で1日に1本しか来ないようなバスの「時刻表」を「地獄表」と名付け全国を巡った話。それだけ少ないと不便だし周りに何も田舎だと待っている時間を潰すことも苦痛と感じてしまう。ただそれをポジティブに捉え、巡ってみたくなるネーミングにしたり実体験したりして世の中に広めている。本職として著者のようなことはできないが、ビジネスにおいても役立つ考え方や捉え方なので、世の中に当たり前のようにあるものを色んな角度で見たり、違和感や疑問を持つことで新たな発想が生まれてくることもあるのでそういう目線で色々なモノやコトを見ていき、自分の仕事に活かしていく。
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