読書レポート_藤井/No47
- 2020年12月31日
- 藤井 まどか
『「仕事ができる」とはどういうことか?』 著 楠木建・山口周
日常で耳にする「あの人は仕事ができる。あの人は仕事が出来ない」という言葉の真意は何なのか?本書が提言する「仕事ができる」とは「自分の意思が明確にある人」とある。どんな仕事であれ「自分は何が知りたいのか?」を言葉にできる人は良い成果に繋がりやすいと書かれている。目的や目標を定めることの重要さは日々学んでいるが、そこに自分の意思がどうか?というのはあまり考えたことがなかったかもしれないと気付く。更に本書では一見相反する「直観やセンス」と「理論やサイエンス」は両立しなければ「仕事ができる人」になるのは難しいとも書かれている。これは論理に至る前には必ず直感やセンスでの「何か変だな」「何か気になるな」が発生し、その着眼点が良い人が更に論理やサイエンスで分析を進めるから真理や求める答えに辿り着くのだという話らしく、結構衝撃的だった。どちらかに特化して能力が高いことが悪いわけではなく、どちらも一定の能力がないと答えを出すことはできない。自分の思考の流れを考えたことがなかったが、こうして読んでみるとセンスを磨くことも理論を勉強することも種類は違うが同じように必要だということが分かった。「何かいいね」という価値観が「これ便利だな」よりも重要視されるようになってきた現代において、今後は全体を複合的に見える人が「仕事ができる人」として評価されるのだろうと学ぶことができた。これからは感覚を研ぎ澄ますこと、数値や法則に強くなることそれぞれを当たり前の勉強として実施していく。