読書レポート_藤井/No39
- 2020年04月30日
- 藤井 まどか

『勝者の思考回路』 柴田陽子 著
何をもって勝者とするかは個人によって違うと思いますが、私は「あの人はいつも生命力に溢れてて楽しそうに生きてるなあ」と感じる人を勝者だと思っています。筆者は営業を1度もしたことがない経営者ですが、数カ月数年先まで依頼が詰まるほどのブランドプロデューサー。そうなれた要因は「勝者の思考回路」しかありえないと書かれていました。ではそれはどういったものか?本書では大きく①良い感想をたくさん持つ②何を持って結果とするかを考え追求する③見えない価値を考える想像力、に分けて紹介されています。その中でも①の「良い感想をたくさん持つ」は簡単な様でお粗末にしがちであると読みながら実感した部分です。良い感想とは特別な体験をしなくても生まれるもの。日常の生活のあらゆる体験に「感想」を持つことが勝者の思考回路の第一歩であると筆者は紹介しています。具体的に良い感想とは「今日のAさんはシックな服を着てオシャレだな」ではなく「今日のAさんは普段と違ってシックな服を着ていたけど何か予定があるのかな?早く帰れるように声をかけてみようかな?」と考えられること。前述は見たままの感想ですが、後述のものはそこから派生する内容を1つ2つ考えることができています。これができると、仕事をする上で先回りする習慣や「小さな違い」に気付く人間になれると書かれています。社内でもよく「なぜそうなのかを考えろ」と言われます。意識的になぜ?を繰り返すのは難しくても、何となく頭に浮かぶ感想に肉付けして考えることならば誰でもできる。まずはそこから自分の思考回路を訓練・習慣づけて先回りして仕事を行っていくようにします。