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読書レポート_藤井/No52


『自分の小さな「箱」から脱出する方法』著 アービンジャー・インスティチュート

人間関係を良好するにするための考え方を、独特な表現ながらとても分かりやすくまとめた本書。これが多くの有名企業の研修で採用されているのは、会社という組織が人間の集まりであり、どんなに優れた戦略を用いても人間関係の部分で社内が上手く機能していなければ本来の力を発揮できないからだと思う。本書では自分を正しいと思い込み、「自分は間違っている」という可能性を考えないでいることを、自分の「箱」に入っていると表現している。「箱」に入った状態では物事が歪んで見えてしまい、正しい成果が出せなかったり周りに迷惑をかけてしまったりしてしまう。誰でも経験したことがあると思う。「こうした方が良い」という自分の気持ちに背いたとき、人は「箱」に入るのだと書かれており、自分の気持ちに背いた時、その行動を正当化するために「箱」に入り外部へ間違った批判をするようになる。会社とは社員が一丸となって業績向上の為に協力し合わなければいけないので、こうした考えの社員が増えることはかなりのリスクになるだろう。「箱」から脱出するには対峙する相手を自分と同じ人間として捉え扱うことだと書かれているように、知らず知らずのうちに自分以外の相手を物のように(軽く)見ていることがあることに気付いた。「人」と仕事をしいている、「人」と暮らしている、「人」と関係を持っている。こういった当たり前のことを常々忘れずにいることが一人のビジネスマンとしても人間としても実は一番大切になるので、余裕のある時こそ意識的に思い出して日々の生活に落とし込んでいく。

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