読書レポート_三谷/No45
- 2020年10月31日
- 三谷 浩之
『ヒトモノカネすべてうまくいく会社をつくる』 奥ノ谷圭祐 著
経営者となって7年。本書のタイトルにあるようにヒト・モノ・カネの3つが常にキーワードだ。良い時もあれば悪い時もある。それらを突き詰めれば全てここに行き着く。特にヒトとカネである。本書は短パン社長で有名な奥ノ谷社長が様々な経営者の悩みに答える形式の内容。私自身が心を病むほど悩む性格ではなく決断を早くしてやると決めたら即行動に移すことを大事にしている点と、自分の決断で決めたことの結果は良くも悪くも潔く前向きに受け止めるという生まれながらの性格が功を奏して経営者に向いている性分なのだと自分で思う。多くの経営者の悩みに答えている本書で私も共感できるところが多々あったしなるほどと思うところも多くあった。詳細は個々にあるが一貫して「前向き」である。そして「楽しい」という感情を大切にしている。さらに「信じる」という人としてのまっすぐさを感じる。たぶんこれらがそろっていたら山あり谷ありの経営でも最終的に何とかなるのではないだろうかと思う。これらはプラザセレクトの経営にも多く反映されている部分だ。当社は「やりたくないことならやらなくても成り立つ方法を考えよう」「自分たちらしさを大切にしよう」「できる方法を考えよう」「大変な仕事でも楽しもう」という風土を持っている。社員個々の性格によってこの感じ方には開きはあるかもしれないが会社のスタンスはこの通りだ。「やってみようぜ」と興味があることはやってみる。直接利益に繋がらなくてもそれで学ぶことは多いしその経験はいつかどこかで何かの役には立つはずと信じている。それで私や社員の人生に彩りが加わったらそれでいいではないかと思っている。会社とはただの器だ。その器を使って私や社員、またお客様や関わるビジネスパートナーの人生が少しでも満たされれば価値があると思う。その価値を最大限高めることができると多くの人ににこっとしてもらえるはず。そういう想いで会社経営をしているのでアプローチの細部は違うことがあっても前向きに、楽しく、人を信じて経営されている著者への共感と共に私もこのレベルまで広い器になれるよう成長していきたいと思った。社長という肩書の前に人として魅力的な人になろう!そう思える一冊だった。