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読書レポート_三谷/No22


『すいません ほぼ日の経営』 糸井重里 川島蓉子

当社は1年以上前から外部で協力してくれるパートナーを得て新事業立ち上げの準備していた。そこで参考にした会社の一つがほぼ日だった。コピーライターの糸井さんが経営している会社「ほぼ日」は上場も果たし、その糸井さんへのインタビュー形式で書かれている本書はビジネスだけでなく会社運営や生き方の参考になる言葉が多くあった。当社にも学び参考にしなければいけない言葉が多くあったので以下に記す。「たぶん人は、(中略)良い時間を過ごしたいんです。その時の良い時間は良い人生のこと」「自分が過ごしている時間が良い時間だったかを価値づけられるのは物事の前後であって渦中でない」「うちは楽しかった、嬉しかったという渦中をたくさん作っていきたい」「うちは自分たちの欲しいものを作ることを基本としていますが、うちだけでものを作れません。だから外の人たちと一緒になって、お客さんを入れて、みんなが喜ぶ場を作れないかと考えてやってきています」上場企業であるにも関わらず数字と成長を最優先にしている感じがない。これは新しい形、新しい価値観の上場企業と感じた。糸井さんの経営は一貫して楽しくとか、良い時間とか、みんなでとか、そのような人としての前向きな繋がりを目指している。当社も同じような価値観を持って経営しているが、理念と数字の両輪を満たす理想の形までにまだまだ壁はある。だからこそ前を走っている会社の言葉は響く。先人の良きところを学びながら一歩ずつ我々も理想を現実にしていく。

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