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読書レポート/三谷_No2


30代前半までは定期的に風邪をひいていたが、5〜6年前から体調管理にはとても気を使うようになった。結局、普段から体調を整えて万全の状態で仕事に取り組むほうが、一時的に気合と根性で爆発的にやるよりも高いパフォーマンスが発揮できるとここ数年で確信した。そこで今回の本。体を休めても頭がクリーンにならない時があったのでこれで学んだ。どうやら疲労は「疲労感」という脳現象らしい。結局は脳と心の問題。だから体だけ休めても疲労感は取れない。マインドフルネスという学問が最近注目を浴びている。その全体像が学べた。日本で言えば瞑想に近い。呼吸を整えることや、体の痛みがあればそこに集中し自分を認識する。そうすれば痛みが和らぐ。そして脳が回復するために欠かせないものは正しい食事と適度な運動。それとおすすめの習慣は、①オンオフの切り替え儀式を持つ②自然に触れる③美に触れる④没頭できるものを持つ⑤故郷を訪れる の5つ。少しずつでも日常に取り入れよう。最後に重要ポイント。怒りや不安が脳を疲れさせるらしい。怒りは「ゆとりのなさ」からくる。そして不安はたいていの場合、目の前にあるトラブル自体大したことではないのに、将来への不安で「水増し」される。今ここに集中することこそが心の安定を得られるということ。肝に銘じよう。理論がわかっていると動きやすい。

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