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読書レポート_三谷/No55


『新規事業と多角化経営』 山地章夫 著

著者の本は過去作も読んでいるしこの読書レポートでも書いたことがある。今回新書が出ていたので読んでみた。会社員時代の会社交流で著者には何度かお会いしと事がありとても素晴らしいお人柄と企業経営だとひそかに尊敬の念を抱いていた。自分が経営者になった今、著者がされている経営は私の目指す方向と類似しており先にそれを形にされているということでとても勉強になり勇気をもらえる。北海道で住宅会社をメインに多くの事業を興され成功をされている会社で、その多角化経営のやり方としてシステム経営という手法を取っている。①自主経営計画システム②自主業績管理システム③自主評価、分配システムという3つの仕組みを経営に活かされているのだが、その根っこにあるのは社員の成長を促すためにそれぞれの責任者に権限を委譲しているということだ。中小企業の社長というのはやはり首を突っ込みたがる。それをやれば社長がいないと事業が進まない風土ができてしまうとわかっていながら気になってしまう。社員の成長を促すには失敗してもいいから信じて任せるということが大事だということを改めて感じる。社員からすると厳しい局面はあるかもしれないがそういう経験が成長を促す。また丸投げという言葉を使って表現しているが、実際の責任についてはしっかり社長が受け止めそんな社長がいるからこそ社員も前向きにやっていけるのだと思う。当社も社員が自由にやっているようで局面での私のトップダウンは強い。少しずつ社員が増えていく過程で経営の手法として、会社の方向性表明と業務の進捗報告による状況確認を私が怠らずにすることによって、日々のことはそれぞれの判断で仕事ができるような風土を目指している。やはり自分の裁量が無いと仕事はおもしろくないと私は思うからだ。積極的にチャレンジできる風土を目指す。そのためにも上記①~③にあるような社内の仕組み構築は必須。自分たちの業務を客観的に確認しながら仕事ができなければただの放任になってしまう。ここでは本書内に書かれているそれぞれのやり方は割愛するが、当社も小さい企業の割には①~③の仕組みがしっかりある会社になってきた。次の段階は社員を増やし、今の上層部メンバーが新しい社員に今の仕事を振り、今私が管理している①~③をそれぞれの責任者がやりながら新しい事業にチャレンジする。そんなことをイメージしている。一つずつ階段を上ることが大切だが先にうまくいっている著者の会社を参考にしながら先を見据えて会社を構築していく。

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