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読書レポート_兼松/No.9


『敬語の使い方が面白いほど身につく本』合田敏行

はじめて自分が働いた対価をもらったのは学生時代のアルバイトだった。その時はマニュアル的な敬語の使い方をマスターした。もちろん、国語の授業などでも敬語を習った。しかし、正しいだけではダメ。敬語の「敬」の字の通り、相手に対する敬意をしっかり表現しないと意味がない。敬意が相手にきちんと伝わるように、そして相手を不快にさせないように、シーン別に使いこなせてこそである。マニュアル通りに『ありがとうございました。またお越し下さいませ』と言っても、相手の目を見て言わず、ましてや背中越しに言うのでは意味がない。どんな場面でも同じ対応をしていると、せっかくのお客様へ誠意を伝える表現も価値が下がってしまう。そんなことのないように、相手の気持ちや状況などの場面に応じて言葉を選ぶ。そのためには相手のことをよく観察しないといけない。興味を持たないといけない。また、謝罪の際には「3つのお詫び、1つの約束」をする。3つのお詫びとは「出来事」「原因」「相手の心」の3つに対して詫びること。1つの約束とは「未来」に向けて約束すること。これを意識して向き合っていく。最後に、コミュニケーションとは情報を伝え合うこと。言葉が中心だが、その表情や態度でも相手に様々な情報が伝わるということも忘れずに、謙虚でありながらも堂々した物腰で魅せることもできるよう、日常生活を過ごしていきたい。

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