次のページの見出し

読書レポート_佐々木有美/No14


『ありえないほどうるさいオルゴール店』 瀧羽 麻子著

とある街で特殊な能力を持った店長がひっそりと営むオルゴール店での話。先ずは小さな男の子とお母さんがお客様として来店するところから始まる。次は恋人と来るはずだった旅行に一人で来ている男性、大学生のバンド仲間の女性達と何かしらの悩みを持っているお客様が次々と来店する。どのお客様もお店のオルゴールを手にする事で自然と力をもらい、一歩前へと進んでいくきっかけとなっている。私自身もテレビを見ていて懐かしい音楽が流れるとあの頃はこうだったとか、良い思い出も辛い思い出も懐かしく思える事がある。私の場合は特に辛かった時に音楽をたくさん聴いて頑張らないといけないと奮起していたように思う。自分の心に流れる曲をオルゴールにしてくれるお店。そんなお店が実在すれば間違いなく行ってみたいと思う。果たして今の私の心の中にはどんな曲が流れているのだろうか。

© 2024 PLAZA SELECT LTD.