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読書レポート_佐々木有美/No5


 『建築化照明でつくるグラデーション』 家元あき著

『照明』と一言で言っても、様々な種類が有り、器具の形状・電球の種類・設置位置、また部屋毎に適した光源であったり、照度であったりと検討する事は様々です。光源を見せずに天井面や壁面に光をあて、間接的に空間を照らす手法を一般的には「間接照明」と呼びますが、この本の中では光のグラデーションをつくるために、「照明」と「建築」が違和感なく融合する考え方として「建築化照明」と定義しています。どの実例も柔らかな光になり、通常の単純な照明では出せない雰囲気となっています。また照明を通常は使用しない昼間も照明器具が見えずにシンプルな印象を与える事も出来ます。照明器具を隠す寸法を僅かに変えるだけで光の出方、照度、印象が異なってきます。「建築化照明」だけでなく通常の照明器具を使用する場合でも単純に部屋の真ん中に配置するだけでなく、必要な照度を確保しながら部屋の印象を良くする為にはどの位置が正しいのかを検討していくと共に「建築化照明」を取り入れる事でよりコンセプトに近付けるようにします。

 

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