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読書レポート_藤井/No34


『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』 宇田川元一 著

本書の趣旨は「他人とのわかりあえなさ」を、対話を通してどのように解決していくか?というものです。まず大前提として「他人は自分をそこまで理解してくれていない」ということを理解した上で物事を考えたり仕事をしなければいけません。それこそが、「わかりあえない」と憤る頻度を下げて「どうしたらわかってもらえるか」を考える近道だと記載されていました。人は基本的に自分の「ナラティブ(解釈)」の枠組みで物事を判断しようとします。上司は部下に「部下とはこういうものだ」というナラティブを、部下は上司に「上司とはこうあるべきだ」というナラティブを持っています。お互いが自分のナラティブだけで会話をしようとすると、分かり合えなかったり「この人はダメだ」という諦めに繋がり、結果会社としての成果も十分に発揮できないということに繋がります。何気ない日常の中でも同じようなことが起きるなあと、本書を読んで正直に感じました。立場や役割が違えば当然そのナラティブも違ってくる。相手がなぜその発言をするのか?その発言の背景を探ろうとすることが、「他者とわかりあう」ための第一歩であると学びました。会社だけでなく、家族や恋人、友人に対しても「お互いが違うナラティブを持っており、意見が合わないことは当然だ」ということを認識したうえで、相手のことを知っていく努力を惜しまないようにしていきます。

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