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読書レポート_三谷/No34


『サードウェイ』 山口絵理子 著

著者は㈱マザーハウスの代表で、途上国で作ったバッグやジュエリーを日本国内外で販売している。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という言葉を掲げ挑戦している方。そして今回の本の主題であるサードウェイだが、2つの相反するものをかけ合わせて新しい道を創造するという定義である。男と女、左と右、都市と農村、途上国と先進国、組織と個人、家庭と仕事、大量生産と手仕事、社会性とビジネス、理想と現実など世の中には2つの軸が存在してそのはざまで悩んだりうまくいかなったりする。どうしても対立ポジションになってしまうからだ。私も経営をしていて多くの二項対立と出くわして判断をくだす場面がある。時には折衷案のような中庸のところで着地ということもあり得る。著者はこの妥協案のようになってしまう足して2で割るような答えではなく、AとBのいい所を組み合わせて新しいものを作ることを目指しているとのこと。時にAに寄り、Bに寄りしながら螺旋階段を上るように上昇させるイメージ。完全に対立し隔たりがある二つだからこそプラスが生み出せるという発想を持って、両者のいいところを組み合わせて新しいものを作るという発想はとても参考になる。何かを生み出すためには、何かと何かを組み合わせるという発想を持つことが大事と当社でも言っているが、相反する二つだからこそ生まれるものがあるのかもしれない。常に判断に迫られる立場の自分とすれば考え方の幅が広がった。

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