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読書レポート_三谷/No20


『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、企業を決意した理由』 杉本宏之 著

この本は数年前に読んだことがある本。当社の社員と「この本おもしろかったよ」「読んでみます」なんて会話をしていた時に数冊出たタイトルの中に数年前に読んだこの本を挙げた。私自身が起業した頃に読んだ本だったのと、業種が同じだったこと、また著者の年齢が近かったことでかなり印象的な本だった。そこで会社経営を数年経験した今、わけがわからないことがたくさんあった新米社長をしていた頃と見え方や感じ方が違うかもしれないと想い再度読み直した。
感想としてはやはりおもしろい。実録であるので物語となっていてとても読みやすい。おもしろいという表現は著者やその時に大変な想いをされた方には大変失礼であるが読み物としてはとても学びの多い本である。経営者としての酸いも甘いも味わった著者のエネルギーはすごいと思う。同じ経営者としてというと結果が比べ物にならないが、とても楽しく夢を見て毎日が明るかった時期と、本当に地獄のような時期を味わったのだと、我が身に置き換えて読めばとても刺激的な毎日だ。自分がもしそうなった時に耐えられるのか?とも頭をよぎる。内容としてはマンションデベロッパーとしてワンルームに特化し業績を拡大。最年少で上場し、時代の流れと共に倒産。そしてお金に追われる日々の中で仲間に支えられ大切なことに気づきまた復活をされた。すごいことである。我々も大きさは違うが、住宅産業でニッチ市場の商品に特化し創業から業績を拡大していっている。創業時に大変だったことを忘れずに、「お金の大切さ」「社員の大切さ」「外部の協力者の大切さ」なにより「買っていただけるお客様の大切さ」を再認識して地に足がついた経営を行わねばならないと改めて気が引き締まった。これから起業しようとしている人や、社内でいても重要な立場になろうとしている人、経営者の側近の人はこれを読めば経営者のプラスとマイナスの熱い想いを感じることができる学び多い本であるとお勧めできる。

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